「アール・ヌーヴォー&アール・デコ ガラスの美」展

19世紀後半に花開いた芸術運動「アール・ヌーヴォー」。植物、昆虫などの曲線的なデザインを特徴としたスタイルは世界中に瞬く間に広まりました。その中心人物であったのはエミール・ガレです。革新的なガラス技法を発明し、日本芸術の要素なども取り入れた作品は、大きな反響を呼びました。
ガレ最大のライバルはドームでした。繊細で色彩豊かな作品はガラスの印象派とも呼ばれました。ガレとドームは1900年にパリで開催された万国博覧会において共にグランプリ獲得し、フランス芸術界の頂点に立ちました。
1910年代になるとアール・ヌーヴォースタイルは衰退して行きました。
そして、1925年にパリで開催された国際博覧会「アール・デコ展」には直線的で、幾何学的な作品が出品され、「アール・デコ」と呼ばれるスタイルが確立いたしました。
その代表作家がルネ・ラリックです。透明性があり優美なモダンな印象の作品は、世界の人々を魅了しました。
今展ではガレ、ドーム、ラリックの作品を中心にアール・ヌーヴォーとアール・デコのガラス芸術をご堪能いただきます。